マレーシアで古くから親しまれているハンドケア「ウルッ 」が、専門のセラピストによる「ウルタンマッサージ」として進化。ついに日本でも、マレーシアの国家資格をもつセラピストによる本格的なケアが体験できるようになりました。その奥深い魅力を紹介します。
マレーシア伝統のハンドケア
マレーシアには、マッサージ師の国家資格があります。というのも、マレーシアには古くから「ウルッ Urut」と呼ばれるマッサージの文化が根づいていて、たとえば、妊娠をのぞむ女性に向けたもの、ホルモンの乱れや身体のこわばりからくる不調を改善したいとき。また、親が子どもをいたわる日常的なケアとしてウルッを活用。そのため、マッサージに対する意識の高い人が多いのです。
専門のセラピストによる「ウルタンマッサージ」が日本(大阪)上陸!
伝統的な民間医療といえるウルッをベースに、専門のセラピストによるトリートメント技術として組み立てられたものが「ウルタンマッサージ Urutan Massage」。提唱者は、マレーシアでスパサロン「テラタッ・スパ Teratak Spa」を経営するリズさん。この道30年のベテランで、政府公認セラピストのマスタートレーナーとしても活躍しています。 このウルタンの技を、日本で初めて、大阪・梅田にあるスパサロン「マレーシア・セレクション」のセラピスト4人が習得。マレーシアの国家資格認定セラピストとして認められ、ついに日本でも本場の施術が受けられるようになりました。

体と心の両方を癒していく
ウルタンマッサージの特徴は、五感すべてにアプローチすること。
施術のはじまりは、静かなヒーリング音楽。部屋には、ココナッツオイルでパンダンリーフを煮だした香りがただよい、いかにもマレーシアらしい甘い空気に包まれています。マッサージは、マレー伝統のゆったりとしたハンドストロークを中心に、中国式のストレッチ、インドのアーユルヴェーダに近いオイル使いなど、まさに多文化の国マレーシアらしい融合型トリートメントです。

実際に施術を体験したところ、あまりの気持ちよさに、途中でぐ~っすり眠ってしまいました(正確にいうなら、眠るというより爆睡)。強すぎず、弱すぎず、絶妙な圧で、とくに足裏からふくらはぎまで丁寧にもみほぐされるのが極楽。セラピストの手のぬくもりで、疲れがじんわりほどけていく感覚が、途切れることなく続くのです。施術が終わると、あれっ、体が数百g軽くなってる? と思うほどの心地よい爽快感がありました。
「マレーシア・セレクション」のオーナーであり、自身もセラピストの常峰絵美さん。マレーシアと関わって20年近くの経歴をもち、日本で唯一、ランカウイ島名産のなまこ石けん(肌に潤いをあたえ、敏感肌でも安心して使える石けん)の正規代理店も手掛けています。全国の大手百貨店のイベントではなまこ石けんの販売店として大人気。また、日本ではめずらしいランカウイ島伝統の子宮ケアもサロンメニューの人気トリートメントで、さらに今回、ウルタンマッサージの提供を加え、女性特有の不調から全身のケアまでトータルでのヘルスサポートが可能になりました。

自分で自分を癒すメソッドを伝えていきたい
さて「マレーシア・セレクション」では、セラピスト養成講座を2025年よりスタート。9月に、リズさんから直接学べるカリキュラムの第2弾を開催します。現在のところは、養成講座に参加できるのは経験者のみですが、将来的に、初心者にも開かれたカリキュラムを展開していくそうです。
マッサージの提供にとどまらず、セラピスト養成講座を企画・運営を始めたオーナーの常峰さんは、「癒しを提供するだけでなく、自分で自分を癒すことのできる人を増やしたい。ウルタンのメソッドを自分のために活用してほしいのです」と話します。

インタビュー内で、常峰さんのこんな言葉が心にささりました。「私はマレーシアのおかげで、自分の可能性を信じられるようになった。自分のやりたいことに向かって歩むことができるようになったんです。多様な文化のあるマレーシアでは、個々の違いを認め、それぞれの好きなことや何かの挑戦することに寛容です。だから、自分らしい人生を歩みたいと思っている人に、マレーシアという魅力ある国があみ出したメソッドを伝えたい」。
「マレーシア・セレクション」でウルタンを受けてみたい方、また、セラピスト養成講座に興味がある方は、下記サイトをチェック。サロンでは、ハーブマッサージや子宮ケアマッサージも提供されています。
◆マレーシアセレクション◆
住所:大阪府大阪市北区中崎西1-9-22
営業時間:10:00~19:00(最終受付17:00)
電話:06-6359-788