大自然

神秘の洞窟フェアリーケーブ

フェアリーケーブには、町全体がある呪いによって一晩で石にされたという伝説があり、洞窟の奥には人型の鍾乳石を見ることができる。左にいるのがWAU編集スタッフ。まるで小人のよう。

Nature of Sarawak, Flora and Fauna

土地面積の半分以上が、神秘の大自然で覆われているサラワク州。州都クチン近郊にある、ボルネオ島屈指のネイチャースポットを紹介しましょう。

天然の窓から、あたたかな外の光が差し込んでいるフェアリーケーブ。洞窟内は暗くない。

クチン市内から車で約40分。「セメンゴ・ワイルドライフセンター」は、親とはぐれたり、森で怪我をしたオランウータンの保護施設です。保護といっても、オランウータンは檻や網のなかにいるのではなく、森にも施設にも自由に移動できる半野生。「目的は森に返すこと。1日2回の食事をあげていますが、あくまでも補助的な栄養源です」とチョン・ジュ・ハンさん(センター長)。枝をゆらして遊んだり、ココナッツの実を割って中のジュースを飲んだり。そんなオランウータンの姿を見ていると、森で暮らす生き物の命の尊さを感じるのです。

そして、近年パワースポットとして人気になっているのが、フェアリーケーブ。暗闇のなか、垂直に近い階段をよじ登るのは勇気がいりますが、目の前に現れるのは、おもわず息をのむほどの壮大なスケール。鍾乳石に覆われた洞窟で、体育館が複数個入りそうな巨大な空間。また、洞窟の窓から外の光がさしこみ、とても神秘的。ずっと眺めていたい美しい景色でした。

セメンゴでは、現在30頭のオランウータンが保護対象。 半野生なので、なかには1年に1度も施設に現れない子もいる。
森の中にあるセメンゴ。生い茂る木々のなかをすすんでいくと、都会では味わえない清々しい澄んだ空気に包まれる。

これらのサラワク州の自然は、サラワク森林コーポレーションの管轄のもと、保護活動が行われています。それと同時に、太古の自然と人間の共存をテーマにしたエコツーリズムにも力を入れており「世界中の人に訪れて欲しい」と現地コーディネーターのスンさんは言います。なぜなら「自然に触れることで、自然の恵みを感じる。それは、あなた自身を慈しむことにつながるから」と。

人間も自然の一部であることに気づけば、どこにいても守られているような安心感がある。だから何も怖くないんだよ。サラワクの大自然はそう教えてくれたのです。


「サラワク州は熱帯雨林が広がるボルネオ島にあり、未開の自然に覆われた土地です。そのため私たちは、人間と自然の共存をテーマにした新しい「エコツーリズム」に力を入れており、サラワク州を訪れる観光客は年々増加しています。2017年には世界中から約60万人の訪問がありました。ぜひ、日本の方もサラワクの大自然を体感しにいらして下さい」
Mr. Haji Zolkipli bin Mohamad Aton
サラワク森林コーポレーションCEO
https://www.sarawakforestry.com


おすすめネイチャースポット

セメンゴ・ワイルドライフセンター
Semenggoh Wildlife Centre

1日2回(9:00~10:00、15:00~16:00)餌の時間があり、その時間帯に合わせて見学をすれば、オランウータンの姿を見れる確率が高い。

営業時間:8:00~10:00、14:00~16:00
入場料:大人RM10
アクセス:クチン市内から車で約40分。現地各ツアーあり。

フェアリーケーブ
Fairy Cave

ビダユ族と客家民族が暮らす「バウ」とよばれるエリアにある。洞窟外にある階段を4階分上り、中へ。滑りやすいので運動靴はマスト。

営業時間:9:00~16:00(※日暮れとともに終了)
入場料:大人RM5
アクセス:クチン市内から車で約1時間。現地各ツアーあり。

タラン・サタン国立公園
Talang Satang National Park

真っ青な海に囲まれた自然公園。ウミガメが上陸するサタン島では、5~10月の期間限定で、ウミガメ産卵の保護活動の体験ツアーを実施。

営業時間:8.00~17:00
アクセス:クチン市内から車で約45分+ボートで30分
★ ウミガメのボランティアツアー(9月)募集中。詳しくはMRCのタキイさん(P.11)までお問い合わせを。


文・古川音 Oto Furukawa   写真・NgeeJee、Hati Malaysia


[この記事はWAU No.16(2018年6月号)から転載しています。]

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