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陳家物語#3 お土産編[Windz Tanマンガ連載]

[この記事はWAU No.9(2016年9月号)から転載しています。]

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日本と縁が深いマレーシア華人一家を、兄弟ふたりがタックを組んでマンガで綴る連載「陳家物語(たんけものがたり)」。第3回は、これまで日本からマレーシアに持ち帰ったお土産の数々をご紹介します。

WindzTan-WAU9-gift来日20年の長い歴史のなかで大ヒットしたお土産は、いずれも近年では地元に進出したAEONモールで手に入るようになったそうですが(笑)

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僕のパパは陶磁器の大手メーカーに勤めていて、1977年に日本に3ヶ月間海外研修として派遣されました。そのときに世話してくれた派遣先の方々の優しさが陳家の親日のルーツではないかと思います。

パパが電気ホットプレートで鉄板料理を振る舞いながら当時の思い出話をする食事風景は、私にとっての家族の原風景。でも、日本に留学して「パパのあれは日本料理ちゃうやん!」と気づいてしまいました(笑)。それでも、パパ流のほうがおいしかったのかもしれません。

今はいちおう、お土産にお好み焼き粉など本場の素材を買って帰るようにしますが。

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空港での送り迎えが趣味のパパ。空港まで片道4時間の長距離運転をしたパパをねぎらおうと思って、眠気覚ましのガムをお土産にあげたら、今や一年中車の中に「常設」されるほど必需品になりました。

(ホコリの多い工場を出入りする)職柄で鼻毛がよく伸びるパパには、鼻毛カッターも喜ばれました。あんまりにもウケたので、昔ながらの手動のものから高価なハイテク電動カッターまでいろいろ買い揃えてプレゼント。

どれも大したものではないですが、私のせめての親孝行でした。

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20年のお土産購入の歴史の中で、失敗したお土産といえば、牡丹など着物の花柄を取り入れた粋な「和風」シャツです。

地元の中国系お婆ちゃんたちの普段着に酷似したそのシャツをもらった弟が困惑した顔を思い出すたびに反省します…

これはもう、私の「日本人化」なのでしょうか。


portrait WindzTanマンガ:

Windz Tan

(陳維哲)漫画家。88年生まれ。09年来日。文星芸術大学マンガ専攻にてちばてつや氏(代表作『あしたのジョー』)のもとで学んだのち、ビストロの調理補助として修業・料理研究。料理漫画以外もファンタジーから戦争、ギャグ、少女マンガまで。


TANJC文・構成:

TANJC

(陳維錚)デザイナー、メディアアート作家、大学講師。12才離れた実兄だが、Windzと瓜二つ。96年来日。東京→山形→京都。舞台撮影から、映画VFX、グラフィックデザイン、WEBまでマルチにこなす。WAUは創刊からデザイン担当。


 

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