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マレーシアの朝ごはん [WAU No.19]

Sedap!  Tasty!!  好吃!!!

外食文化が発展しているマレーシア。半屋外の屋台には、 早朝から夜中まで人が集まっています。 なかでも一番のにぎわいを見せるのが、朝。 通勤前に、朝市での買い物途中に、週末の朝に家族で。 マレーシア人は朝からパワフルに屋台にくり出すのです。


四大 朝ごはん


「朝活」は当たり前

クアラルンプールのコピティアム「ユッキー」は朝から大賑わい。名物はカヤトーストで甘いコーヒーに合わせる。豚肉入りの揚げパン、ロティバビもおいしい

 マレーシアで働いていたとき「音さん、打ち合わせしたいので会社に行く前に朝ごはん食べない?」と誘われ、会社前に? 朝ごはんで打ち合わせ? と2度驚いたのですが、待ち合わせの屋台に行ってみると3度目のびっくり! 早朝とは思えない、すごい活気なのです。大鍋では麺用のスープがぐらぐら沸いていて、鉄板ではロティチャナイ(写真上)が次々に焼かれています。席には子供連れの家族や若者グループ、はたまた(たぶん)デート中のカップルまでいて、座る席がないほど。今日って平日の朝よね……? と自問自答したほど日本とは別世界でした。

営業は午前中のみ

「最近は24時間営業の店もあるけど、昔のロティチャナイの店は朝11時には閉店していたの。今でもペナン州やケダ州など北部のほうは午前中だけの店が多いと思う」と教えてくれたのは、マレーシアの伝統料理を研究しているジャンナさん。

 マレーシア人が朝から外食する理由は、実はとてもシンプル。朝しか営業していない店が多いから。赤道直下のマレーシアは日中の気温が30度を超えます。屋台にはクーラーがないので、涼しい朝に仕込みをして営業をスタートする。またお客さんも快適な朝においしい食事がとれるのは都合がいいのです。つまりマレーシアの屋台は、朝から営業しているというより、朝が本番なのです。

名物朝ごはんは4種

窓も扉も、もちろんクーラーもない全面開放型の店が朝ごはんの定番スポット。天井や壁に備えつけられた扇風機の風が意外に心地よく、のんびり寛げる

 人気の朝ごはんを紹介しましょう。多民族国家のマレーシアは、民族個々の味や地域別の料理が食文化のベースになっています。そのなかで、マレーシア人みんなが好む四大朝ごはんが、「ナシレマッ」「ロティチャナイ」「カヤトースト」。そして「クエ」。

 ナシレマッはもともと農作業前の食事としてうまれたパワーフード。小魚や卵などのおかずも付いていて、朝から食べるのにぴったりの栄養バランスです。ロティチャナイは食欲を刺激するスパイスの効いたカレーつき。カヤトーストは甘いカヤジャム入りのパンでコーヒーと合わせる、まさにマレーシア流のモーニング。クエはお菓子、おやつの総称で、蒸し菓子、焼き菓子、ドーナッツなど。近所のパサール(市場)で買って、甘いミルクティーとともに味わいます。

地域や民族別の名物

目の前で焼いてくれるロティチャナイは、町のフードコートやママッとよばれるインド系の食堂で提供。ランチ時間はお休みで、朝と夕方以降の提供が多い

 この4つに加え、地域や民族別にさまざまな名物朝ごはんがあります。粥や点心など日本人になじみのあるものから、漢方のスタミナスープ「バクテー」、シャキシャキのもやしを混ぜた青いごはん「ナシクラブ」。地域によってはスパイスのきいたスープ麺「ラクサ」を朝に食べるところも。こんなにボリューム満点の食事も朝食べるの?! と驚く豪華さです。

 ……と、ここまで書いてハッと気付きました。マレーシアの名物料理は、すべて朝ごはんです。なぜなら、屋台は朝の営業が本番だから。

 マレーシアを旅したら、宿泊しているホテルのスタッフに尋ねてみてください。きっとお気に入りの店が近くにあるはずです。早起きをして屋台へ。そこには食いしん坊のマレーシア人が誇る絶品ごはんが待っています。


地方、 民族ごとの 名物朝ごはん

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