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マレーシアの結婚披露宴 [WAU No.19]

Wedding Ceremony in Malaysia

イナイで染められた新婦の手。

 伝統的なマレー系の結婚披露宴は、新郎と新婦の家でそれぞれ催されます。招かれた人々は、披露宴用に設営されたテントの下で食事をしながら、新郎新婦の到着を待ちます。食事はビーフルンダン(牛肉のココナッツミルク煮こみ)、アヤムメラ(鶏肉のトマト煮込み)、ビリヤニなどのお祝い料理。甘いお菓子もかならず用意されています。

にぎやかなコンパンの楽隊。

 やがて、コンパンと呼ばれる片面太鼓のにぎやかな楽隊とともに新郎新婦が登場。コンパンを打ち鳴らすのは、近所の子供たちが中心。かわいらしい子供たちの顔には誇らしげな表情が浮かんでいます。2人が席に座ると、シラットという演舞が披露されることもあります。シラットは伝統的な護身術で、黒の衣装をまとい、ふたりで演じます。相手を倒すことで、新郎が新婦を守るという意味もあるそうです。


モスクで行われる結婚の誓約の儀式ニカ。披露宴よりも前に行われる。

 衣裳にも注目。新郎新婦の衣装はとても豪華。これは「Raja sehari(一日王様)」といい、その日だけは王様と王妃になるため、特別な衣装で着飾ります。また、新婦の手は赤いイナイ(ヘナ)で染められています。イナイには魔除けや幸運を呼ぶ力があると信じられています。

 そして子宝を願い、綺麗に包装されたゆで卵が配られ、披露宴は終わりを告げます。招待客は幸せな余韻に浸りながら、帰路に着くのです。

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