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ロティチャナイが宙を舞う! 大阪・関西万博、マレーシア館

大阪・関西万博のマレーシア館を訪問しました。
建築は、建築家・隈研吾氏によるデザインで、竹が波打つような美しいファサードが印象的です。伝統の織物「ソンケット」をモチーフにしているそうです。

さて、いちばん驚いたのは、ロティチャナイのパフォーマーの技。万博のためにペナンから訪れている“ロティチャナイ回し”のチャンピオンチームで、上へ、下へ、まるで舞うように生地を動かすそのパフォーマンスは、現地でも見たことないもの。回しすぎて疲れないかしら、と心配になるほどの驚きの技に、思わず「おおお!! チャンピオン!」と声をあげてしまいました。

こちら、動画です。歓声付き。

焼きたてのロティチャナイは、外側がサクッと香ばしく、サイズは現地よりも大きめ。そえられていたのは、チキンカレーとダル(豆のカレー)の2種。どちらも本格的な味わいで、鶏肉のうまみに、豆の食感。とてもおいしくいただきました。

食事は持ち帰りスタイルで、屋外の大屋根リングの下にあるベンチで。木目の質感、椅子の手触り、吹き抜ける風が心地よくて、まるでマレーシア現地の開放感あふれる屋台にトリップした気分になりました。

腹ごしらえがすんだことろで、展示をみに。(※展示とカフェは別の入口で、それぞれ楽しめます)。並びながらでステージも楽しめる導線になっています。訪れた日は、ペラ州(クアラルンプールから車で2時間ほど北上した場所、州都はイポー)の伝統舞踊が披露され、「タリアン・ダブス」と呼ばれる鉄製の器具を打ち鳴らす演目が印象的でした。力強さとしなやかさが調和した踊りに、見ている人はみな引き込まれているようでした。


マレーシア館のテーマは「調和の未来を紡ぐ」。

展示のはじめに並んでいたのは、マレーシア各地の料理を再現したレプリカの数々です。ニョニャクエ、トンポヤ、プカサン、ナシアヤムなど、地域ごとに多民族国家ならではの多様な食文化が表現されており、土地ごとの風土や人々のルーツの豊かさが伝わってきました。すべての料理を大切にすることは、多様な価値観を尊重したままで、ともに未来を築いていくことにつながるのだと感じました。

おもしろかったのが、食べかけのナシレマッのレプリカです。バナナの葉にプラスチックのレンゲ。

これ、現地の食堂でよくみるもので、瞬時にトリップしたような臨場感がありました。また、町並みを再現したミニチュアも秀逸。実際にある店の看板を掲げた建築のレプリカにも感動。


マレーシアは2040年までにスマート国家を目指し、環境にやさしく、革新的なソリューションを推進しています。また、マレーシアの文化遺産と持続可能性の取り組みにも力を入れ、テーマである「調和の未来を紡ぐ」象徴として展示されていた作品が、「Tree of Harmony 調和の機」。

葉のようにみえるものは、先住民族の職人が天然素材で手織りしたもの。ラタン編みの伝統の技を称え、「青系」はサバ州の海と海岸線の美しさ、「オレンジ系とピンク系」は西マレーシアの活気ある食文化と色彩豊かな多様性、「緑系」はサラワク州の豊かな山々を反映し、伝統と調和の精神を表現しています。


建築、踊り、料理、そして展示。五感を通してマレーシアの魅力をたっぷりと味わうことができ、そこには未来へのメッセージも込められていました。また訪れたいと思うほど見応えがあり、ここで感じた未来への想いはずっと忘れないことでしょう。そうそう余談ですが。物販コーナーで購入した100プラス(微炭酸の清涼飲料水)と冷蔵のクエラピスケーキも美味でした。

夜のマレーシア館も美しかったです。

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