ツーリズム

マレーシアの隠れ家的リゾート島

マレーシアのリゾート島といえば、世界文化遺産に登録された町のあるペナン島や地質遺産(ジオパーク)のランカウイ島が有名ですが、それ以外にも美しい海に囲まれたリゾート島が多数。今回は、WAU編集部おすすめのリゾート島を3つ紹介。あまり知られていない通好みの穴場スポットです。

パンコール・ラウリゾートのインフィニティプールからの眺め

 燦々と降り注ぐ太陽の光に、真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が印象的なマレーシアのリゾート島。海のなかには悠々と泳ぐ魚たちとカラフルな珊瑚礁の世界が広がっています。隣国タイの人気リゾート島に比べると、まだ認知度が低い分、観光客が少なく、手つかずの自然が残っていてのんびりと過ごせるのが魅力。そのうえリゾートの滞在費が手頃なのもうれしいポイント。美しい海とジャングルの雄大な自然、どちらも満喫できるリゾート島もたくさんあります。

 リゾート島は、マレー半島の東・西海岸、そしてボルネオ島の周りにまんべんなく点在しています。今回紹介するのは、スノーケリングやスキューバダイビングで有名なレダン島(東海岸)、高級リゾートホテルで極上の滞在を楽しめるパンコール島(西海岸)、熱帯雨林の手つかずの自然に触れ、天然の泥風呂(マッドスパ)体験ができるティガ島(ボルネオ島)の3カ所。どれもその島ならではの特徴があり、目的に合わせて島を選ぶのがマレーシアのリゾート島を楽しむコツです。

 いずれの島も直行便はないため、飛行機を乗り換え、港からボートで島へと、移動に時間がかかりますが、そこで出会うマレーシア人との触れ合いを楽しむのも旅の醍醐味。リゾート島滞在だけを目的にするなら、効率的にいけるパッケージツアーを利用するのもおすすめです。


パンコール・ラウ島

[ Pulau Pangkor ]
世界中からVIPが
お忍びで訪れる極上リゾート

 ペラ州ルムッの沖合にあるパンコール・ラウ島。1島1リゾートの最高級プライベートアイランドで、美しい白砂のビーチで水平線に沈む夕日を眺めながら日常を忘れる贅沢なひと時が味わえます。リゾートは、水上コテージに、山側、海側とそれぞれの魅力を存分に感じられる豪華ヴィラ。癒しのスパでゆったりとした時間をすごしたり、マリンスポーツでアクティブに楽しんだり、大自然に包まれたパンコール本島をタクシーやバイクで一周するのもおすすめです。ときに、マレーシアの国鳥「ホーンビル(サイチョウ)」を間近で見られるチャンスも。

瀧井さん(MRC Japan)がおすすめ:

「世界各国からゲストが訪れるパンコール・ラウリゾート。ハード(施設)はもちろんトップレベルですが、ベジタリアン対応などの細かい食事希望にも可能な限り対応するなど、ソフト(サービス)も素晴らしいという感想をお客様から多く頂戴しています」

【アクセス】
クアラルンプール国際空港からペラ州ルムッのフェリー乗り場まで車で約2時間。そこからパンコール・ラウ島までフェリーで20分。

【シーズン】
年間可能


レダン島

[ Pulau Redang ]
眩しすぎる
ホワイトサンドビーチを誇る島

 トレンガヌ州クアラ・トレンガヌの沖合にあるレダン島。このレダン島を含む周辺の9つの島と美しい珊瑚礁が広がる海域は、国の海洋公園に指定されています。透明度の高い海、ダイビングやスノーケリングスポットとして名高く、「天然の水族館」とも呼ばれるほど。色とりどりの熱帯魚たちが寄ってきて一緒に遊泳でき、また野生のウミガメに出合える確率が高いのも魅力です。真っ白な砂浜でのんびりと過ごす時間も最高です。なお、11月から2月のモンスーン期は波が高く、多くの宿は休業になります。

古川 音(WAU編集部)がおすすめ:

「海がとっても綺麗。というのもモンスーンの影響で、一年の半分近くは観光客がいないため、美しい海が保護されているのです。とくに5~8月がベストで、シマ模様がカラフルな熱帯魚にたくさん会えます。ちなみに大きいサイズの魚は突撃してくるので、ちょっと怖いぐらいです」

【アクセス】
クアラルンプール国際空港から国内線に乗り換え、約50分でクアラトレンガヌの空港へ。そこから乗船場まで車で約20〜40分、スピードボートまたはフェリーで各リゾートまで約60~90分。

【ベストシーズン】
3月から10月中旬


ティガ島

[ Pulau Tiga ]
サバイバル、
アドベンチャー好きにおすすめ

 19世紀後半、火山活動によってできたティガ島。サバ州の西海岸沖、珊瑚礁や海洋生物を含む環境保護のために国立公園に指定された島です。ここでは、治癒効果があるといわれる天然の泥風呂(マッドスパ)で全身泥パックが人気。また、ジャングルトレッキングでは野鳥、小動物、熱帯の昆虫を観察することができ、探検家気分も味わえます。スノーケリング、カヤック、ジェットスキーなどマリンスポーツも充実。コタキナバルから日帰りもできますが、島のリゾートに宿泊し、ゆったり自然を満喫するのがおすすめです。

シティさん(サバ州政府観光局)がおすすめ:

「2000年に米国のTV番組『Survivor: Borneo』(参加者が、密林でサバイバル生活をしながら賞金獲得を狙うリアリ
ティ番組)の舞台となり、海外からも多くの方が「サバイバー島」として訪れます。マッドスパもぜひ体験を! 詳細はwww.sabahparks.org.myまで」

【アクセス】
コタキナバル国際空港からクアラペニュという町の乗船場まで車で約2時間、そこからスピードボートで約40分。

【シーズン】
年間可能


2020年6月1日現在、マレーシアへの渡航は制限されています。最新情報は、外務省マレーシア政府観光局のホームページを参照


文/Aki Uehara 上原亜季
取材協力/瀧井龍馬(エムアールシージャパン)
写真提供/MRC

取材協力:エムアールシージャパン
マレーシア専門の旅行会社。今回紹介しているリゾート島へのパッケージツアーのほか、個人のリクエストに合わせた旅行プランも提案してくれる。マレーシアに関する豊富な専門知識で旅をサポート。

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