ツーリズム

FuFuの路線バスの旅

先住民オラン・アスリの村の子供たち。喜んで思い思いにポーズを決めて被写体になってくれた

My Journey by Bus_FuFu

 マレー半島を路線バスで巡る旅。FuFuが幼少期を過ごした「タンジュン・マリム」から旅は始まります。錫鉱山の町「カンパー」では地元の図書館に。ペラ州のロイヤルタウン「クアラカンサー」の美しいモスクに感嘆し、熱帯雨林に囲まれて自然の摂理と調和し生きる、先住民オラン・アスリの村へ。少しずつ西海岸を北上しながら旅は続きます。行く先々で出会う人たちとの会話。小さな町々で出会うのは、素顔のマレーシア。観光客向けに着飾ったりしていない、何十年も変わらない日常。旅の感想を聞くと「人々、食べ物、建築、文化はどの町も個性があり、訪れた全ての場所が特別。ベストは決められない。再訪したいと願う町ばかり」とFuFu。

マレー半島の町BidorからTapah間の路線バス。エアコンなし
最も印象的な食事、スナック麺「マミー・モンスター」のラクサ

 旅の一番の思い出は「マレーシアの各州、いや、各屋台で違う麺料理『ラクサ』に巡り会えたこと。旅全体を通して、一つとして同じラクサに出会わなかったことは僕の旅をよりユニークなものにしてくれました」。

そして「バスの旅は、マレーシアを文字通り『地に足のついた』形で見ることができる。こんな旅をしたがるマレーシア人は多くないかもしれない。でも、僕は各地で地元住民のリアルな生活の様子を楽しんだ。ゆっくりとしたバスの旅が好き。風を受けながら車窓の風景を楽しむ。旅はそんなふうに自由であるべきなんだ。慌てる事はない」と語ります。

デザート屋台のおじさんと旅人FuFu

FuFu [ Lam Ching Fu ]

Facebook:@myjourneybybus

ライター、デザイナー、エンジニアで日本留学経験もある旅人、FuFu。マレー半島路線バスの旅の記録『My Journey By Bus』は、マレーシアの紀伊國屋書店で購入可。


文/上原亜季 Aki Uehara
写真・取材協力/Lam Ching Fu (FuFu)

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