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マレーシア映画コラム#11 Keluarga  Baha  Don: A  family  of  quirks  and  laughter バハ・ドン家: 風変わりで、笑いあふれる家族の物語 [WAU No.27]

『Keluarga  Baha  Don』バハ・ドン家: 風変わりで、笑いあふれる家族の物語

地元のゴッドファーザーであった父バハ・ドン。母ママ・ドン、長兄マット、次兄ジョー、そして妹ウチュというキャラの濃い一家が繰り広げるドラマシリーズ

 Viu(香港を拠点とする動画配信サイト)のオリジナルドラマ『Keluarga Baha Don』。レストラン事業という表の顔と組織犯罪という裏の社会を掛け合わせた、マレーシア初のマフィアコメディです。物語は、レミー・イシャッ演じる、シェフ志望のジョー・ドンを中心に展開。ヨーロッパで料理の腕を磨くジョーは、ある日、オスマン・ハフシャム演じる父親バハ・ドンの急逝によって家業のレストランを継ぐためにマレーシアに呼び戻されます。そこで亡き父が、実は表向きは健全なフードビジネスを装い、裏で違法な取引をする、食品業界における悪名高いスーパー「ドン」であったことが明らかになるのです。ジョーは、父親が“多彩な”取引相手と商売をしていたことを知ると同時に、彼らは有無を言わせず、ジョーがそれまでの契約を順守することを迫ります。

左からSusan Lankester、Sharifah Aleysha、Remy Ishak、Khir Rahman(Mat Don役)

 エキセントリックで多様なキャラクターによる、不条理で馬鹿げた要素が詰まった本作。料理と犯罪という対照的な世界に根を張る、とっぴでユニークな家族のドタバタ劇を描いています。ベテラン女優スーザン・ランカスター(ママ・ドン役)や、ヤスミン・アフマド監督の『ムアラフ』で注目を集めたシャリファ・アレイシャもウチュ・ドン役で出演するなど、マレーシアのドラマ史上これまでにないほど注目俳優が勢ぞろいしたシリーズ。インドネシアやフィリピンからもスター俳優が出演しています。

 本作は、マレーシアではViuにてシーズン1&2が配信中。年末にシーズン3が公開予定。日本でも、Viu公式サイトから第1話と2話が視聴できます。英語字幕つきなので、ぜひご覧ください。

文/A・サマッド・ハッサン A Samad Hassan
翻訳/上原亜季 Aki Uehara


A・サマッド・ハッサン

マレーシアの映画製作者として受賞歴のあるインディーズ作品から大ヒット作まで約100の長編映画製作に携わる。非常勤講師のかたわら映画やマレーシア文化、黒魔術などについて講演もする。神戸にて留学経験があり、オヤジギャグを愛する。

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