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「マレーシア産ドリアンスイーツコンテスト2022」開催

10月22日、在日マレーシア大使館にて、「マレーシア産ドリアンスイーツコンテスト2022」が開催されました。日本でも人気のスイーツとドリアンが見事にマッチ。最優秀作品には、日本ならではの和菓子をアレンジした「ドリアン水まんじゅう」が選ばれました!これから日本でどんなドリアンレシピが開発されるのか、その可能性は無限大。新しい分野なだけに、今後の展開に期待が膨らみました。

 豊かな農産物を誇るマレーシアは、フルーツの種類も豊富です。フルーツの王様とも言われるドリアンは200以上種類がありますが、なかでも、甘くて少し苦味があり、クリーミーな食感が特徴的な最高級のマレーシア産「猫山王(ムサンキング)」が人気を集めています。

 マレーシア産ドリアンの普及を目的に開催された今回のドリアンスイーツコンテストでは、最高品質のマレーシア産のドリアンペーストを使ったスイーツレシピが公募されました。応募総計94件のレシピのなかから1次審査にて6作品が選ばれ、今回の最終選考では、コンテスト会場でのプレゼンテーションと審査員による試食により最優秀作品が選出されました。

 日本では強烈な匂いのイメージで敬遠されがちなドリアンですが、今回のコンテストではドリアンの風味をいかしつつ、ほかの食材と組み合わせることで匂いを抑えたり、風味をマイルドにするなど、ドリアンを食したことのない日本人にも味わってもらえるように開発されたレシピが多い印象でした。日本の食材を用いて和菓子を作るなど、日本だからこそ生まれたユニークで新しいレシピの数々にも驚かされました。

 審査基準は、①外観と表現 ②味とバランス ③ドリアンのアイデンティティの三点。最終選考では、ポップコーンやケーキ、クッキーサンド、あんぱんのほか、和菓子のレシピもあり、日本でも馴染みのあるスイーツにドリアンがどのように活かされたのか興味深いコンテストとなりました。

 日本ドリアン普及協会会長、篠原邦夫氏による総括のスピーチでは、「近い将来、日本のスーパーにドリアンが並び、今回のレシピ開発のように、日本の伝統的な和菓子づくりとのコラボレーションによる商品がアジア各国で大人気になる日が来ることを願っています」と今後の展望を述べられました。日本におけるドリアン普及に向けた明るい兆しを感じられる貴重な機会となりました。

【最優秀作品】
[作品名] ひんやりドリアン水まんじゅう
[受賞者名] 山田千歳 氏 

【最優秀作品】「ひんやりドリアン水まんじゅう」

(左から)Mr. Jaswan Bin Mulop(マレーシア大使館農務部参事官)、山田千歳氏、Mr. Nor’ Azam Mohd Idrus (マレーシア大使館公使)、
篠原邦夫氏(日本ドリアン普及協会会長)

【主催】Organized by:
日本ドリアン普及協会 Japan Durian Promotion Association (JDPA)
在日本マレーシア大使館  Embassy of Malaysia, Tokyo
株式会社かをり果樹園 Kawori Orchard Inc.

【審査員】
・Mr. Nor’ Azam Mohd Idrus (マレーシア大使館公使)
・Mr. Jaswan Bin Mulop(マレーシア大使館農務部参事官)
・篠原邦夫氏(日本ドリアン普及協会会長)
・河野太郎氏(日本ドリアン普及協会名誉会長、デジタル庁大臣)
*河野大臣は、事前に試食、審査のみのご参加となりました。

[Interview] 最優秀賞受賞者、山田千歳さん 

幼少期をマレーシアで過ごした経験をもつ山田さん。ドリアンは現地の活気ある市場や南国の空気を思い出させてくれる特別な果物でありながら、実は、当時はドリアンが苦手だったと語ります。日本に帰国後10年の時を経て、高校生の頃にマレーシアを再訪し、その魅力を再発見した山田さんは、長期の休みごとにマレーシアを訪問。そこで美味しいドリアンと巡り会います。「あの香りをかぐと、現地にトリップできる感覚がある」と、まずはドリアンとの思い出を教えてくれました。今回のコンテストで最優秀賞を受賞した「ひんやりドリアン水まんじゅう」ができるまでの経緯を伺いました。

ー 普段からよく和菓子づくりをされるのですか?

本格的に和菓子づくりをしたことはなかったのですが、お菓子など甘いものが好きで、マレーシアのクエ(お菓子)も好きです。ずっと何かマレーシアに関わることがしたいと思っていたところ、今回のコンテストの情報を得て挑戦してみることにしました。今回、美しく趣向を凝らしたドリアンスイーツの素晴らしい作品が揃う中、私の名前が呼ばれた時は驚き、そして嬉しさで胸がいっぱいになりました。

ー どのようにして、「水まんじゅう」というアイデアにたどり着いたのでしょうか。

 せっかく日本で紹介するなら、日本人に馴染みのあるもの、日本ならではのものと組み合わせたいと思い、どら焼きや「ういろう」など、いろいろな和菓子を考えました。それから、やはり夏の暑い時期にマンゴースイーツなど、南国のものを食べたくなるので、冷たく食べられる和菓子との組み合わせがいいと思い、水まんじゅうに決めました。

ー 「ひんやりドリアン水まんじゅう」について詳しく教えてください。

 餡は、クリームチーズとドリアンを合わせています。ドリアンの香りが苦手な方も食べやすいよう、フレッシュレモンですっきりとした後味に。はちみつを加えることでドリアンの甘さのコクを引き立てています。餡が濃厚で香りが強いため、外皮の生地にレモン果汁を加えることでさっぱりとさせ、中の餡とのバランスを取りました。

 審査では、見た目も重視されるとのことでした。水まんじゅうは、中の餡が透けて見える方が見た目も良く、食欲をそそります。クリーム色のあんとミントの葉がつるんとした生地に透ける、涼やかな見た目に仕上げました。

 水まんじゅうの外皮は葛粉で作るのが一般的ですが、冷凍か常温で保存できることがコンテストの条件にあり、葛粉では冷凍が難しいため材料を検討しました。わらび餅粉とゼラチンを考えましたが、ムスリムの方は(豚皮由来の)ゼラチンを食べられないため、「アガー」という海藻由来のゼリーの素とわらび餅粉を合わせることで透明度を上げて、つるんとさせながら固くならないように調整しました。

ー ドリアンをまだ食べたことがない方にメッセージをお願いします。

 ドリアンは香りが強いので、とても印象に残る果物だと思います。ぜひ、「あの香りとあの味が恋しい」と思えるようになるまで何度も食べみてほしいです。そうすると、ドリアンの魅力をお分かりいただけると思います。今回のドリアンスイーツレシピを通してドリアンに興味を持ってもらい、多くの方がドリアンの魅力に触れるきっかけになれば嬉しいです。

審査員と最終選考に選ばれた参加者のみなさん

【最終選考】そのほかの作品

A. 「ベイクドドリアンケーキ (Baked Durian Cake)」
作・小林ゆきさん Ms. Kobayashi

ベイクドチーズケーキをヒントにレシピを考案。クリーミーで濃厚なドリアンをチーズの代わりに使用し、ココナッツミルクパウダーとアーモンドプードルを少量加えてコクをプラス。ヨーグルトクリーム添えることでドリアン独特の風味が抑えられ、味の変化を感じられます。パイナップル、パッションフルーツ、レモンの 3 種類の酸味が味のアクセントとなり、複雑な酸味を楽しめるトロピカルなケーキです。

B. 「ドリアン・チョコレート・ポップコーン (Durian Chocolate Popcorn)」
作・Rosmarlina Binti Abd Ganiさん

人気のスナックで保管しやすいポップコーンをレシピに選びました。ドリアンの独特の香りと味を抑えるため、ドリアンペーストとチョコレートをミックス。キャラメルとチョコレート・ドリアンで仕上げたポップコーンはとても美味しく、ドリアンの風味も感じられるユニークな逸品になりました。

C. 「ドリアン桜 (Durian Bean Jelly with Cherry Blossom)」
作・田口雅章さん Mr. Masaaki Taguchi

新橋で田口さんが営む和菓子店では、ドリアンの和菓子をすでに販売中。日本で初めての取り組みです。「日本人でも親しみやすく、美味しく食べられるドリアンスイーツ」を作るため、日本の象徴である桜を使用。発酵させた桜葉の塩味でドリアンの良さのみを引き出し、多くの人に好まれる味に仕上がりました。

D. 「とげとげ★ドリあんパン (Thorny Durian Sweet Bread)」
作・竹野ゆりさん Ms. Yuri Takeno

外側のトゲの部分は、抹茶入りのパン生地。内側のパン生地の中には、ドリアンペースト入りのカスタードクリームと小豆あんが入っています。カスタードクリームはドリアンの風味を活かすため、甘さを控えめに。小豆あんは、ホーロー鍋でじっくり時間をかけて作りました。抹茶や小豆あんという和の素材と、南国マレーシアのドリアンは相性バッチリです。

E. 「ドリアンクッキーサンド (Durian Sandwich Cookie)」
作・臼井真知子さん

ドリアンペーストとクリームチーズを合わせたクリームを、ドリアン風味のクッキーで挟んでいます。トップのドリアンのデコレーションが可愛らしいクッキーサンドです。

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