ツーリズム

「発展するKLとエコツーリズム」。マレーシア政府観光局・ザイヌディン総局長にインタビュー

9月22~25日、「ツーリズムEXPOジャパン2022」が東京ビッグサイトにて開催。マレーシア本国より、政府観光局のダト・ザイヌディン・ワハブ総局長をはじめ、ランカウイ、サバ州、サラワク州の観光局、マレーシア・ホームステイ協会が来日。観光をとりまく最新事情や話題の観光スポットの紹介など、マレーシア旅の魅力を知る貴重なイベントになりました。


発展するKLとエコツーリズム。ホスピタリティがマレーシア旅の醍醐味

東京では4年ぶりの開催となったツーリズムEXPOジャパン2022。マレーシアブースでは華々しいテープカットが行われ、期間中は民族舞踊やトークショーで盛り上がった
写真左より、ザイヌディン総局長、在日本マレーシア大使シャリル・エフェンディー・アブドゥル・ガーニー閣下、マノハラン・ペリアサミー氏(国際プロモーション部/アジア/アフリカ/上級部長)

マレーシア政府観光局・ザイヌディン総局長は、オープニングのスピーチで「マレーシアは2022年4月より入国条件を緩和。現在は入国前後のPCR検査は不要で、コロナ禍前と同じように気軽に観光入国が可能です」と解説。また「美しいビーチ、太古の自然が残るジャングル、都市のにぎやかなナイトライフなど、マレーシアのどこにいても素晴らしい旅ができると確信しています」と述べました。

続いて行われたWAU個別のインタビューでは、現在の観光事情や注目のスポットについて伺いました。


観光客の数は順調に増加。超高層ビル「ムルデカ118」に注目

――マレーシアへの観光客の現在の状況は?
ザイヌディン総局長(以下、総局長): 4月22日の国境オープン後、外国人観光客の数は順調に増加しています。当初は年間総数220万人を予測していましたが、7月末時点で328万人を越えたため、目標数が920万人に大幅アップされたほどです。近隣諸国からの観光客が多く、おもにシンガポール、タイ、インド、ブルネイ、中東エリアから訪れています。

――クアラルンプール(KL)の最新の見どころは?
総局長: KLの新しいシンボルは、国際金融特区「TRX」にそびえ立つ高さ492mのタワー「エクスチェンジ106」。そして2023年頭に完成予定の「ムルデカ118」です。ムルデカ118は、ドバイのブルジュ・ハリファに次いで世界2位の高さを誇り、高層階にホテルが入るプランがあります。実現すれば、他に類をみないKLの絶景を眺めながらの宿泊が可能になります。

また、700店舗以上を有するマレーシア最大のショッピングモール「プトラジャヤ・IOIシティモール」。ブキッ・ジャリルにオープンした日本発の「TSUTAYA BOOKS」はマレーシアで大きな話題になっています。

グランピングで自然を満喫。クリエイターと交流できる出店も人気

――コロナ禍前と比べて、旅のスタイルに変化はありますか?
総局長: 大きな変化はないですが、マレーシア人旅行者の傾向をみると、以前よりアウトドアを好む人が増えています。そのため、ランカウイやコタキナバルなど自然豊かな地域でのエコツーリズム、都心からすこし離れた場所でのグランピングが人気です。

また、衛生面での意識が高まり、町がより清潔になりました。コロナ禍でマレーシア人がよく使っていた合言葉に #kitajagakita というのがあります。自分たちで自分たちを守ろう、周りの人のために行動しよう、という意味で、そのような考えのもと、公共の場がクリーンになっています。

キャッシュレス化がすすみ、クレジットカードやバーコード決済を取り入れる店が増えたのも大きな変化です。非接触化のための接客用ロボットも登場し、子どもたちには人気ですが、これは一時的なブームでは、と個人的には思います。やはりマレーシアに訪れたからには、現地の人とコミュニケーションを楽しんで欲しいです。私たちマレーシア人はもてなしの心を大事にしているので、そのホスピタリティに触れていただきたいと思います。

――8月にKLを旅した際、クリエイターのポップアップストアをいたるところで見かけました。

総局長: パンデミックで小売店や起業家のビジネスは打撃を受けました。現在、多くのショッピングモールで、クリエイターたちが自分の作品を期間限定で販売するポップアップストアがあるのは、起業家を支援する政府の方針でもあります。お客さんにとっても、作家本人と交流をしながら様々な作品に触れることができるので、とても好評です。

――最後に、WAU読者に向けて、マレーシアの文化に触れられるおすすめのスポットを教えてください

総局長: ボルネオ島のサラワク州をおすすめします。「サラワク文化村 Sarawak Cultural Village」はとても見応えがあり、毎年7月に国際的な音楽祭「Rainforest World Music Festival 」も開催されています。また、ランカウイ島、トレンガヌ州、ペナン州、サバ州などにはアートクラフトセンターがあり、その土地の民芸品を紹介。KLのブキビンタンにある「ハンディクラフトセンター Kompleks Kraf Kuala Lumpur」はマレーシア全土の伝統工芸に携わるクラフトマンを統括する施設です。マレーシアならでのおみやげも買えるので、ぜひ訪れてみてください。

また、市場(ウェットマーケット)は、現地の人の暮らしをリアルに体感できる場所です。クランタン州の生鮮市場「シティ・カディジャ クランタン Siti Khadijah Kelantan」は、預言者ムハマドの妻の名前にちなんで名づけられ、働いている95%が女性という特徴があります。

あと、おみやげにも最適な伝統工芸品は、ロイヤルセランゴールのピューターですね。上質な品ので、日常的に長く使うことができます。

このようにマレーシアは、自然あふれるエリアから伝統・文化が感じられるカルチャースポットまで、様々な楽しみ方があります。私たちの活気ある文化に触れ、忘れられない思い出を作って下さい。


EXPO2022のマレーシアブースの様子。

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