マレーシアの町、コタキナバルにある昔ながらのカフェ「フォーチュン」。ここのテタレ(マレーシアの国民的ドリンク)の淹れ方は、見事です!
ボルネオ島、サバ州の州都、コタキナバル。朝8時ごろ、中心地のパンタイ通りをブラブラしていると、地元の人がゆったりと珈琲を飲んでいるローカルカフェ「フォーチュン」にたどり着きました。
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地元の人だな、と思ったのは、おじさんのひとり客が多かったから。毎日通って、毎日同じ珈琲を飲んでいるような様子。きっと以前はここで朝の新聞を読んでいたような感じで、この日はスマホをチェックしている方もいました。
さて、おじさんは写真で見るように珈琲派が多かったのですが、マレーシアの国民的ドリンク、テタレを頼んでみたところ、その淹れ方のすばらしいこと!
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ピンと伸ばした右手の近くから、徐々に左手のコップを下に離していき、最大1メートル以上も2つの容器が離れているのに、紅茶を一滴もこぼすことなく移し替える見事な技。思わず見惚れました!!
テタレとは、テ(Teh)=紅茶を、タリ(Tarik)=引いて、淹れる練乳入りの紅茶のこと。ふたつの容器を使い、どちらかを“引いて”移し替えながら、練乳と紅茶を混ぜるのです。こうすることで液体が空気に触れ、まるでワインのデカンタージュのようにまろやかな口当たりに。飲みやすい温度になるのもポイント。
さらに、高い位置からカップに注ぎ入れることで、コップの表面にはブクブクと美しい泡(上の写真)。これがテタレの醍醐味です。
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テタレ以外にも、スリーレイヤーティーや大麦のヘルシーなドリンク、バーリ(レモン入りあり)などがあり、ローカルドリンクが充実。
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そして、ドリンクに合わせるのは「ロティカウィン」。マレー半島側ではカヤトーストとよぶ、ココナッツジャムとバターを挟んだトーストです。
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テタレもロティカウィンもどちらもおいしく、笑顔の接客で心地よいくつろぎの時間が過ごせました。コタキナバルに行ったら、また行きます!
そうそう、追加情報として、フォーチュンは、夕方からはサテーも提供。最近は、このサテーを目当てに、韓国人ツーリストが多く訪れているそうです。
店情報
Fortune 福泉
No. 54, G Floor, Jalan Pantai, Kota Kinabalu