マレーシア、サバ州の州都コタキナバルから北上すること車で約3時間。ボルネオ先住民族の文化体験、美しい海を見渡せる絶景スポットなど、さまざまな楽しみがあるエリア、クダットに注目します！
海に突き出た半島クダット Kudat。南シナ海とスールー海の合流地点にあたり、ボルネオ島の最北端の地として有名です。都会の喧騒とは無縁。民家や商店はクダットタウンとよばれる中心地に点在する程度の、のどかなエリア。養蜂所や洞窟などネイチャースポットの宝庫です。
見どころ
◆ロングハウス
ババンガゾ・ルングス・ロングハウス Bavanggazo Rungus Longhouse は、森のなかで、森とともに暮らしていた先住民の生活が体感できる、ひじょうに貴重な場所。1992年まで、ルングス族の住居として実際に使われていた建物で、洪水や動物から身を守るために地上約3メートルの高床式構造です。ロングハウス内は、幅は狭く、奥に長く続き、ファミリー用の小部屋とみんなが過ごすオープンな廊下の2つの空間で成りたっています。また伝統工芸ショップもあり、ルングス族の伝統衣装、ビーズ細工のアクセサリー、籐のカゴを販売。どれも手作りで見事な技の数々、購入もできます。また、希望すれば、ホームステイ体験も可能です。
詳細のレポート記事はこちらにどうぞ！ ボルネオ先住民のロングハウスを訪問はこちら。
◆ボルネオ最北端の地点
コタキナバルからのクダットツアーでかならず訪れるのが、ティップ・オブ・ボルネオ Tip of Borneo とよばれるボルネオ最北端の地です。南シナ海とスールー海の合流地点にあたり、美しい海に囲まれた岬。心地よい風に吹かれましょう。
◆ハニービーセンター
ジャングルの恵みである“ワイルドハニー体験”ができる養蜂場、Honeybee Centreです。民間療法としても食されてきた蜂蜜は、火入れをしていない生も試食が可能。また事前に予約すると、経験豊富なガイドツアーに参加ができ、蜂の生態や受粉の仕組みなどを英語で解説してくれます。もちろん蜂蜜の購入も可能です。
◆トゥン・ムスタファ博物館
サバ州をより深く知りたいなら、トゥン・ムスタファ博物館 Muzium Tun Mustapha がおすすめです。クダットの最初の知事の名前がつけられた博物館で、広大な敷地面積、建築に約6年の月日をかけ2023年3月にようやくオープンしました。サバ州の歴史や文化に加えて、自然遺産など多角的な視点の展示はひじょうに興味深いものがあります。
◆バランバンガン洞窟
クダットの港からボートで約1時間、バランバンガン島 Balambangan には貴重な洞窟があります。はるか昔（氷河期時代！）から存在した洞窟で、鍾乳石、石筍、流紋岩など数々のユニークな造形の鍾乳石を見ることができます。また、島近くの海には金財宝を積んだ古い沈没船がある、というミステリアスな伝説も。ただ、島への定期船がないので、訪問希望の場合は、ツアー会社にご連絡を。
そのほか、伝統楽器クリンタンガン（銅鑼）の工房訪問、海が好きなら、ビーチでのんびりもおすすめ。ビーチ沿いのキャンプ場滞在も一生の思い出になることでしょう。サバ州の大自然とカルチャーが体験できるエリア、クダット。コタキナバルからツアー訪問が可能なので、旅先の候補にぜひ！
