Kenny Loh x MAG Sustainable Tomorrow Kasut Manik (beaded shoes)
Kenny Loh Coutureのビーズサンダル、マレーシア航空とのコラボでモダンな限定品に。
ペナン島にプライベートショールーム「Kenny Loh Couture ケニー・ロー・クチュール」を構えるケニー・ロウ。伝統的なニョニャ・クバヤそしてビーズサンダルの職人であり、その熟練した技をワールドクラスの新しいデザインへと昇華させ、現在、ファッション界で注目を集めている人物です。
この度、ケニー・ロー・クチュールはマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)とコラボレーション。「Kenny Loh x MAG Sustainable Tomorrow Kasut Manik (beaded shoes) 」プロジェクトとして、バティックを使用したマレーシア航空(MAS)のキャビンクルーの制服を再利用したビーズサンダルを限定品として発表しました。
このビーズサンダルには、3つの特徴があります。
まずは、カラー。Penang Green、 Singapore Red、Melaka Blueという、プラナカン文化が発展した三都市の名前を冠した3色展開。プラナカンの習慣では、緑は成長と再生を、赤は情熱、繁栄、幸運を、そして青は癒しと静寂を表しています。
2点目は、サステイナブルな意識を込めたアップサイクル。今回のコラボでは、MASのキャビンクルーの制服をサンダルの縁取りとヒール部分に再利用することで、廃棄されてしまうはずの布を価値のある商品として新しい形で世に送り出しています。ちなみに、今回ケニー・ロー・クチュールとコラボしたMAGでは、他にもフライトで出た生ゴミのバイオ堆肥化、廃棄航空機部品の新製品への再利用、持続可能な航空燃料の使用など、二酸化炭素排出量を減らすための対策に取り組んでいます。
そして、伝統的な美を世界に向けて発信していること。従来のビーズサンダルは縁起が良いとされる動植物をモチーフに装飾されたものが多く、とっておきの日に使用するラグジュアリーなものでしたが、このビーズサンダルは現代風に落ち着きのある色味で、シックでエレガントなデザインに。シンプルにみえる菱形のモチーフは、実は、伝統的なプラナカンのお菓子「ニョニャ・クエ」に着想を得ています。
なお、去る7月末に開催した「WAUマレーシア文化オンラインフェス」のゲストアーティストとして、ペナンより登場して下さっているので、店の様子を知りたい方はこちらの動画をぜひ。
伝統の技をグローバルに発信するケニー・ロー。これからも Hati Malaysia では彼の活動に注目していきます。
Kenny Loh Couture
Shop info:
No. 24 Solok Mano 10250 Penang, Malaysia
来店は完全予約制:
予約はこちらから (For appointment) : +60-16-202-9977
参考記事