日本に想いを馳せて。サバ州の木版画アート集団「パンロック・スラップ」のリゾ・レオン氏が、日本とマレーシアの外交関係樹立60周年の記念作品を制作
もしも、
キナバル山をのぞむ空に
鯉のぼりが泳いでいたら。
もしも、
キナバル山の麓に
桜の花が咲き乱れたら。
日本とマレーシアの要素を織り込んだ作品を作るのはとても嬉しいことでした。両国の外交関係は、ビジネスなどの経済的な面だけではなく、知識の共有や人と人のつながり、過去の経験から学ぶ姿勢も大切です。かつての戦争や植民地化などを経験し、今、私たちはより関係性を深め、あらゆる暴力や抑圧を遠ざけることができるのです。—— リゾ・レオン
「パンロック・スラップ (Pangrok Sulap)」は、ボルネオ島のサバ州を拠点に活動する木版画アート集団。WAU9号の記事でも注目したように、先住民族の伝統文化の継承や熱帯雨林の保護など、様々なメッセージをアート作品を通して社会に発信している。リゾ・レオン氏(Rizo Leong)は中心人物の一人。
[この記事はWAU No.13(2017年9月号)から転載しています。]